帝劇に想いを馳せる
「いいな〜、ジャニアイ。行きたいな〜」
この言葉、何回言ったことでしょう。今朝にはついに、母から「そんなに行きたいならいけば⁉︎怒」とイラつかれる始末。
母よ、行けるものなら行っている。
だが私は、ほぼ毎日授業を抱えている忙しい大学生。時間がない。ついでに金もない。もちろん、東京やその近くに住んでいれば、大学行ってから帝劇、というのも可能なのでしょうが、あいにくそんなことができる所に住んでいません。
ただ、幸運にもジャニアイの世界を覗くことが許された方々の、ありがたいレポのおかげで、その一部が垣間見えてきました。レポを上げてくださる皆さま、本当に本当にありがとうございます。誠に勝手ながら、楽しく読ませていただいております。
ジャニアイ、多くの反響を呼んでいますね。
実話を盛り込んだエンターテイメント。
若者たちへのメッセージが落下してくる仕掛けもあるそうですが。
個人的には、とても複雑な思いです。
私にとってアイドルは、あくまでも「偶像」です。私が知っているのは、アイドルとしての平野紫耀と佐藤勝利であって、人間として、私や忙しいサラリーマンのように様々な事情を抱えた1人の人間としての彼らを見ることはできないと思っています。そしてプロのアイドルである以上、生々しい「1人の人間」または「1人の男」としての事情は、完璧に隠さねばならないことだと考えています。そして2人はそれを完全にやってのけていました。
もちろん、プライベートを公開してくれるのは面白いことでもあります。雑誌の近況メモに載っているような、「ずっとほしかったカバンを買いました」とか、「誰某と食事に行きました」とか、ファンも笑顔になるような、なおかつどこか外向きであるプライベートは、私たちが知ってよいもの、触れてもよいものだと思います。
ただ、今回ジャニアイで告白されたことは、知ってよいものなのかどうか…。
もちろん、ジャニアイでの実話の挿入も無意味なものではないでしょう。ジャニーさん、勝利さん、紫耀さんが、それぞれにファンたちに何か感じ取ってほしいというメッセージが込められていると思います。だからこそ、複雑な事情を抱える「1人の人間」としての彼らの現実を組み込んだことを、否定することもまた、できないとも思っています。
帝劇に行ったわけでもない私が、この是非に決着をつけるのはあまりにも愚かなことでしょう。また決着をつけるべきことなのかもよく分かりません。
ただ、舞台に立つと、人並み以上に消耗が激しい自担のことが気がかりで仕方ないのです。
ジャニアイ行きたいなぁ…。
紫耀さんがどんな風に、「アイランド」の世界を生き抜いているのか、この目でしっかり見たかった。
そしてジャニーさん、勝利さん、紫耀さんが、どんなメッセージを投げかけているのか、肌で感じたかったなぁ…。
そんなことを思いながら、私は今日もまたTwitterで「ジャニアイ」と検索するのでしょう。